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(29) 帰ってきます

こんにちは!松田琢哉です!このメールは名刺交換をさせていただいた方へBCCにてお送りしています。

ふとギザってどういう意味なんだろうと思って調べてみました。ヒンディー語で何かの神様の名前とかが関係しているのかなと思いながら辞書で調べてみると《E. geyser》とありました。英語からきていたんですね。それで調べてみると発音は‘gάɪzɚ‘で「ガイザー」と読み、意味は「間欠泉・瞬間湯沸し器」とのことでした。インドでは例えば‘Vineet‘という名前も「ヴィニート」と‘e‘の音も「イ」と読むことがあるので「ギザ(辞書には‘ギーザル‘と書いてありました)」と読むようです。それでギザはいつインドに来たんだろうと思い調べてみるもののなかなか分かりません。。分かったのはインドの消費者行政部(‘Department of Consumer Affairs‘)が2002年からギザの安全性等に関する調査を行っているということぐらいでした。ギザひとつにしても奥が深いものですね。

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前回は「知っています」という表現で「パター へ」「マールーム へ」「ジャーンター フン」という3つをご紹介しました。
使う機会があれば是非とも使ってくださいね!
「知りません」と言うときは「パター ナヒーン」「マールーム ナヒーン」「ナヒーン ジャーンター」です。

今回は「帰ってきます」という表現をご紹介しようと思います。
やはり一度その場を離れると「また来るよ」と言う場面も出てくると思います。英語で伝わる場合は英語で言えますが旅先で普段英語を話さない方たちに良くしていただいて彼らに「また来ますよ」と言いたい時に使える表現だと思います。

それで今回初めて出てくる単語なのですが形容詞・副詞の「ヴァーパス(vaapas)」というものを使います。
「ヴァーパス」の意味は「帰った・返った・元の状態に・元の位置に」というものがあります。

「すぐに帰ってきますよ」

・マェン アビー ヴァーパス アー ラハー フン Main abhii vaapas aa rahaa huun

「アビー」は「アブ(今)」に強調の「ヒー」がくっついて「アビー(今すぐ・ちょうど)」という意味です。
それで「ヴァーパス アーナー」で「帰る・返る」という熟語です。「元の位置に、やって来る」というのが直訳ですね。「アーナー(aanaa,来る)」
それでこの文に使われている時制は「現在進行形」で、未来の行動予定を表しています。
現在進行形の使い方は「動詞の語根+ラハー+コピュラ動詞の現在形」で「(今ちょうど)~しているところだ」「(これから)~するつもりだ」という2つの意味があります。
電話で話しているときに、

・ハロー? ヴィヴェーク ボール ラハー フン Hello? Vivek bol rahaa huun. 
「もしもし。ヴィヴェークです。」
というような感じで使ったりもします。英語の`Hello? Vivek is speaking`という表現がそのままインドで訳されて使われているんだろうと思います。
「ボール ラハー」は動詞「ボールナー(boolnaa,~を話す)」の現在進行形ですね。
「ボールナー(~を話す)」と言えばお店で商品を見ていると店員さんが「ボーリエー Sir.」という風に「ボールナー」を丁寧な命令形にして声をかけてくることがしばしばあります。「仰ってください」のような訳にはなりますが「いかがですか」ぐらいの意味合いになるのでしょうか。日本語から日本語に言葉を変えるのって難しいですよね。。

それで
・マェン アビー ヴァーパス アー ラハー フン Main abhii vaapas aa rahaa huun

で「今に帰ってきますよ」と言うことができます。女性の場合は「ラハー」は「ラヒー」に変えないといけませんね。
ただ「ヴァーパス」を抜いて、

・マェン アビー アー ラハー フン Main abhii aa rahaa huun

としてもそれほど変わらないようです。
日本語的に言えば「すぐに戻ってきますよ」というのと「すぐに来ますよ」というぐらいの違いなのかなぁと思います。
「ヴァーパス」が使えたら「お、ヒンディーよく分かってるな!」となることでしょうし、抜いても「お、ヒンディー知ってるんだ。」で喜んでくれると思います。
もちろん未来のことを表す表現なので「アーナー(来る)」の未来形を用いて

・アビー ヴァーパス アーウーンガー Abhii vaapas aaungaa

としても同じことになります。


「ヴァーパス」の他の使い方としては「ヴァーパス カルナー」で「返す」という表現があります。「カルナー(~をする)」

例)マェン イエ ヴァーパス カル ドゥーンガー ドー ガンテー メン  
Main yah vaapas kar duungaa do ganṭee men 「2時間後にこれ返しますね」
「イエ」は近称の指示代名詞で「これ・彼・彼女」遠称では「ヴォ」で「あれ・彼・彼女」です。
話は少しそれますが、

     単数    複数
近称   yah ye
遠称 vah ve

がアルファベットにした場合で見てもらえると分かると思うのですが文字通り読むと
     単数    複数
近称   ヤハ    イエ
遠称   ヴァハ    ヴェ

となります。ただよく発音されるのは
     単数    複数
近称   イエ    イエ
遠称   ヴォ    ヴェ

で単数形の読み方が文字と違った読み方をすることが多いです。
メトロの車内アナウンスでは「ヤハ ガーリー(yah gaaṛii,この電車は)」と言っています。以前この車内アナウンスを例文で取り上げたときは「イエ ガーリー」と書いていましたが説明も長くなってしまうかなと思ったので「イエ ガーリー」と書かせていただいていました。
ただテキストを見ながら文字通りに発音しようと心がけていないかぎりは「ヤハ」も「イエ」と発音し「ヴァハ」も「ヴォ」と発音するので文字通りの発音というのが別にあるんだ、というのを頭の片隅に置いておいていただければと思います。

そうですね、これですね。
例)マェン イエ ヴァーパス カル ドゥーンガー ドー ガンテー メン  
Main yah vaapas kar duungaa do ganṭee men「2時間後にこれ返しますね」

「ヴァーパス カル ドゥーンガー」は後半の「カル ドゥーンガー」に関してです。「ドゥーンガー」は複合動詞としての「デーナー((相手のために)~してあげる)」が「カルナー(~をする)」にくっついています。「ドゥーンガー」は「デーナー」の一人称・単数・男性の未来形ですね。
本動詞としての「デーナー」は「~を与える」という意味です。
「ドー ガンテー メン」は`in two hours`で、ヒンディー語の1,2,3は「エーク、ドー、ティーン」ですよね。「ガンテー」の単数形は「ガンター」で「hour」という意味です。「ガンティー(ganṭii)」と女性形にすると「鐘」という意味になります。
鐘を鳴らして時間を告げていたことがここの辺りに関係しているんだろうと思います。

逆に「返してください」と催促する場合は
「イエ ヴァーパス カル ドー(Yah vaapas kar doo)」というような感じですね。
「カル ドー」の「ドー」は先ほどの「デーナー((相手のために)~してあげる)」の命令形です。
「アビー(今すぐ・ちょうど)」を付け加えたら少し強めになりますね。

ということで今回は「ヴァーパス」を使う表現をご紹介させていただきました!
「アビー ヴァーパス アー ラハー フン」
「ちょっと出てくるね~」といったときにどんどん使っていってくださいね!
それでは今回も最後までお読みくださりありがとうございます!
ご質問・ご指摘ございましたらご連絡ください!


松田琢哉
単語帳(29).jpg

(30) 疑問詞(1)

こんにちは!松田琢哉です!このメールは名刺交換をさせていただいた方へBCCにてお送りしています。

前のルームメイトに恐らく違法にダウンロードしたのであろう映画約500本をハードディスクに入れてもらって持っており週末の暇な時間はよく観ています。他のPGメートはそれを知っており時々そのハードディスクを貸してくれと言ってきます。もともと僕のデータではないのでみんながコピーすることを惜しみはしないのですが、その頼み方に少し違和感があります。というもの彼らは"I need your HD"や"I'll take it later"と言ってくるんですね。貸してもらえることを前提にした話し方で、僕の考え方が少しケチなのかもしませんが、これって頼まれてるのかな?というような印象です。そもそもの話の切り出し方が"Where is your HD?"で、え、自力で見つけてたら勝手に持って行ってたの??というような感じなのですが、これがインド人だ、と誰かに言われたら、あぁそうだった、で納得してしまうような気もします。
"Can I ~?"というふうに聞いてくれたら気持ちよく貸せるのになぁと思います。
ということはインド人に対しても"Can I ~"を使わずにただ”欲しい”と言ったらそれを使わせてもらえるのかもしれない、"Can I ~"を使ったら使わせてもらえる確率がもっと上がるのかもしれない!なんて考えてみますが、頼み方がどうであれ彼らの場合は貸してくれるのなら貸してくれるだろうし、貸してくれないなら貸してくれないのかなぁとも思います。

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前回は「ヴァーパス」を使った表現をご紹介しました!
「ヴァーパス アー ラハー フン」などなどです。
今回はですね、ヒンディー語の疑問詞についてのご紹介をさせていただきたいと思います!

ヒンディー語で使う疑問詞は以下のものです。

①「カブ(kab)」        「いつ」
②「カハーン(kahaam)」    「どこ」
③「キョーン(kyoom)」     「なぜ」
④「コーン(kaun)」      「誰が」
⑤「キャー(kyaa)」      「何・どんな・?(YesNo疑問文を作る)」
⑥「カエサー(kaisaa)」     「どのように」
⑦「キトナー(kitnaa)」     「どのくらい」

ご覧のとおり疑問詞はすべて「K」の音から始まります。分かりやすくできていますね。
それでは以下それぞれの疑問詞の使い方です!

①「カブ」
例)アープ カブ ヴァ―パス アーエーンギー? Aap kab vaapas aaeengii 
「あなた(女性)はいつ帰って来られますか?」
「アブ(ab,今)」「タブ(tab,そのとき)」「カブ(kab,いつ)」の3つでセットとして覚えてもらえると使い勝手がよくなると思います。
「ヴァ―パス アーナー」で「帰る」ですね。「アーエーンギー」は動詞「アーナー(来る)」の未来形の二人称・女性・複数の活用形です。
「カブ(いつ)」に強調の「ヒー(hii)」を付け加えると「カビ―(kabhii,いつか)」になり、「カビ― カビ―」で「時々ね」という意味になります。

例)
・トゥム バーラティーヤ カーナー カーテー ホー? Tum bhaaratiiya khaanaa khaatee hoo 
「君はインドの料理を食べるかい?」
・カビ― カビ― (カーター フン)        khabhii khabii     
「時々ね」
このような使い方です。
「バーラティーヤ」は「バーラット(bhaarat,インド)」の形容詞で「インドの」です。「バーラティーヤ ローグ」で「インドの人々」つまり「インド人」です。
主語の「トゥム(きみ)」は単数ですが複数扱いになり対応するコピュラ動詞は「ヘン」ではなく「ホー」です。
「カーナー」は名詞としては「ご飯」、動詞としては「~を食べる」で「カーナー カーナー」で「ご飯を食べる」という意味になります。

②「カハーン」
例)アープ コー カハーン ジャーナー へ?   Aap ko kahaam jaanaa hai?
「あなたどこへ行くのですか?」
「ヤハーン(yahaam,ここ)」「ヴァハーン(vahaam,そこ)」「カハーン(kahaam,どこ)」でセットです。これは何回も出てきていますね。

例文の文法は「(人)+コー+動詞の原型+コピュラ動詞」で「(人)は~する予定である。~することになっている」というものです。
未来形との違いとしては「コー」を使う方は「外的要因」が強いように思います。「そうせざるを得ない」のような。
この文型では「(人)+コー」というように主語となりそうな(人)に後置詞の「コー(~にとりましては)」がついており文法上の主語にはなれなくなってしまします。
この文型での主語は「動詞の原型」であり、「動詞の原型」は男性・単数扱いするので最後のコピュラ動詞は現在形なら「へ」、過去形なら「ター」になります。
インドの医療技術は世界でもトップクラスとのことでお医者さんも優秀で英語がペラペラのことと思いますが、

・カハーン ダルド へ? Kahaam dard hai? 「どこが痛みますか?」

「ダルド(dard,痛み)」が主語で「どこに痛みがありますか?」という文です。
「~が痛い」というのは「~の中に痛みがあります。」つまり後置詞「メン(~の中に)」を使って

・ペート メン ダルド へ Peeṭ men dard hai  「お腹が痛いです」

・スィル メン ダルド へ Sir men dard hai  「頭が痛いです」

のように使います。「ペート(peeṭ)」が「お腹」で「スィル(sir)」が「頭」です。

③「キョーン」
例)アーム サブ コー キョーン アッチャー ラグター へ 
Aam sab ko kyoon acchaa lagtaa hai 「どうしてみんなマンゴーが好きなのか。」
「コー」が続きますが「(人)+コー+(モノ)+形容詞+ラグナ―」で「(人)は(モノ)を(形容詞)に感じる」という文型があります。「アッチャー ラガー」と同じ表現です。
今回の例文では、「アーム(マンゴー)」が「サブ(全て、みんな)」に「アッチャー」のように感じる、という文でした。
「アーム」には「マンゴー」という意味とあとは「未熟な」、そして外語由来で「一般の」という意味があります。
インドの政党のうちの一つに「AAP(アーム・アードミー・パーティ)」、「庶民党」というのがあります。「アードミー」は「男性・人」という意味です。
「トール(行動・振る舞い)」という言葉と一緒に使って「アーム トール パル」で「一般的に」という熟語もあります。

それで、「キョーン(なぜ)」と聞かれたら依然ご紹介した'that節'を作る「キ」と組み合わせた「キョーンキ(なぜなら)」を文頭に返答します。

・キョーンキ アーム トー サスター アゥル ミータ― へ ナ 
Kyonnki aam to sastaa aur miiṭhaa hai na.「だってマンゴーって安くて美味しいもんね」

理由になってるかは置いておいてこのように使います。
「サスター(sastaa)」は「安い」、「高価な」は「マヘンガー(mahangaa)」です。「ミーター」は「甘い、美味しい」という意味があり、聞いたこともあるかと思いますが「ミタ―イー」で「甘い系のお菓子」を指します。

疑問詞があといくつか残っていますのでそれらは次回でご紹介させていただければと思います!
疑問詞が分かれば話の内容に深く入り込んでいくことができると思いますので是非とも覚えて使っていってください!
それでは今回も最後までお読みくださりありがとうございます!
次回もよろしくお願いします!

松田琢哉
単語帳(30).jpg

(31) 疑問詞(2)

こんにちは!松田琢哉です!このメールは名刺交換をさせていただいた方へBCCにてお送りしています。

インドのここあんまり良くないなぁと思っていたことに、金額を高く言ってくる、というものを感じていました。最近気がついたのですがこれは当たり前のことなのではないでしょうか。というのもインドは資本主義の国であり、お金が取れるなら取れるだけ取ろうというのは自然なことだということに気がついたんですね。ということはこちらもこちらで値段交渉をして価格を下げる方向に話を進めるのも何も問題はないはず。であるにもかかわらず高すぎる値段を言われて気分を悪くするのはこれは資本主義に浸かりきれていないということでは、という考えに至りました。日本も資本主義の国ではありますが物の値段はほとんど変わらずお店で店員さんと値段交渉せずに求められた値段を払う、というのは資本主義というよりも共産主義に近いものがあるのではと思いました。もちろんコンビニで値段を交渉することなんてありませんし、交渉に応じてもらえることもほぼほぼ無いでしょうし、もし値段交渉に応じたら企業の体系もボロボロになっていくことと思いますので日本ではそういったことはできないのでしょうが、インドならそこらへん融通がきくのではないかと思います。今までなら私も高い値段を言われて自分の希望する値段を言って相手が妥協しなければ他のリキシャのおじさんの方に行っていましたが、これでは交渉とは言えない気がしてきたので資本主義という大義名分の下、相手を説得して自分の希望価格に近づけていってもらえるようもう少し頑張ろうと思いました。

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前回は疑問詞のご紹介の前半をさせていただきました。
今回の後半で疑問詞のご紹介は終わらそうと思います!

①「カブ」       「いつ」
②「カハーン」    「どこ」
③「キョーン」     「なぜ」
④「コーン」      「誰が」
⑤「キャー」      「何・どんな・?(YesNo疑問文を作る)」
⑥「カエサー」     「どのように」
⑦「キトナー」     「どのくらい」


④「コーン(kaun)」
例)コーン ボール ラヘー ホー  Kaun bol rahee ho 「(電話で)君は誰だい?」

動詞「ボールナー(bolnaa,話す)」の現在進行形です。現在進行形は「動詞の語根+ラハー+コピュラ動詞の現在形」でコピュラ動詞を「ホー」にしているので主語を「トゥム(きみ)」に見立てて「コーン(誰?)」と聞いているんですね。
直訳すると「誰がしゃべっているんだい?」になります。
「コーン」の少しややこしいところが、「コーン」には後置格形があるところです。
主な使い場面としては「誰がそんなこと言ったんだ」だと思います。

・キス ネー アェセー カハー? 
Kis nee aisee kahaa 「誰がそんなことを言ったんだ。」
「アェセー」は「このように」という意味です。
それで「キス」が「コーン(誰)」の単数形の後置格形で、複数形の後置格形は「キヌ(kin)」です。ただ「キヌ」はほとんど聞かない気がします。
ちなみに、「コーン」の複数形という複数形はなく、「コーン コーン」という風に2回繰り返して「誰々だ??」のようにします。
そして後置格形の複数形も「キヌ」の代わりに「コーン コーン」のように「キス キス ネー」と使うこともあり、どちらでも問題はないと思います。

「コーン」の使い方はもう一つありまして、「疑問代名形容詞」というもので英語で言う'which'にあたります。選択肢のある中での「どれ?どの?」です。
この場合の「コーン」には「サー(saa,~のような、~っぽい)」をくっつけた「コーンサー(kaunsaa)」という形で用いる場合が多いです。

例)コーンセー カプレー アープ コー アッチェー ラグテー ヘン?  「どのような服がお好みですか?」
 (どのような)(服が)(あなたには)(良く)  (感じますか)

「カプレー(kapṛee,服)」は「カプラー(kapṛaa,布)」の複数形です。後ろに続く「カプレー」が男性・複数の形なので「コーンサー」も男性・複数の形になります。
そして文法上の主語が「コーンセー カプレー」、男性・複数ですので補語の「アッチャー(良い)」も「アッチェー」に、動詞「ラグナー(感じられる)」も「ラグテー」となっています。
「他にも商品ありますよ」と言われて「どんなの?」と聞くときには

・コーンサー ワーラー へ? Kaunsaa waalaa hai

「ワーラー」は「~なもの、~なやつ、~屋さん」という意味です。

⑤「キャー(kyaa)」
「キャー」に関しては今までに何度も出てきておりますので皆様も使い方はご承知のことと思いますが復習がてら。。

・イエ キャー へ? Yah kyaa hai 「これは何ですか?」

「イエ」は近称の「これ、彼、彼女」で、「キャー」は「何」です。
「キャー」の複数形ですが、これも「コーン(誰)」と同様「キャー キャー」です。

・メーレー コー キャー キャー チャーヒエー?  
Meeree koo kyaa kyaa caahiee「私に必要なものは何がありますか?」
「(人)+コー+(物)+チャーヒエー」で「(人)には(物)が必要である。」という構文です。
「メーレー コー」は「ムジェー(mujhee)」に短縮することができますが「メーレー コー」の方が丁寧なニュアンスです。
日本語では「何」が複数になることは無いので日本語に直すときに直し方に困りますが外国の表現技法に悩む必要は無いのかもしれないですね。

・イエ アープ カー へ キャー?  Yah aap kaa hai kyaa 「これはあなたのですか?」

Yes/No疑問文を作る「キャー」の使い方です。文頭または文末につけます。どちらにつけるかという決まりはおそらくありませんが、長い文章になる場合は文頭につけ、短い文なら文末につけることが多いです。文章の長短は人によって感じ方が違うので一概には言えませんが。
それとYes/No疑問文と言うよりもハーン/ナヒーン疑問文と言った方が良いかもしれませんね。

答え方は

肯定→ジー ハーン もしくは ハーン ジー
否定→ジー ナヒーン

です。「ジー」には「はい」という意味があり、受け答えのときに使います。「はい、分かりました」のようなときですね。
他にも「ジー」には「~さん」という意味があります。「プラカーシュ ジー(プラカーシュさん)」のような感じです。
大学のネイティブの先生がヨーギー先生で生徒は「ヨーギー ジー」と呼ぶのですがあまりよろしくないようで、日本人の教授には「Sir」で呼びなさい、と時々注意を受けます。ヨーギー先生はあまり気にはしておられないようですが、「ジー」は親しみの念が強いようで目上の方にはあまり使わないのかもしれません。

受け答えに関してですが、否定疑問文は英語式で日本語とは逆の受け答えをすることになります。
日本語:明日は旅行に行かないのですか?  →行く   →いいえ。
                     →行かない →はい。

ヒンディー語:明日は旅行に行かないのですか?→行く   →ジー ハーン (Yes)
                     →行かない →ジー ナヒーン ( No)

そして選択肢の無い中からの「どれ?どんな~?」という意味の「キャー」があります。

・キャー バート へ? Kyaa baat hai? 「なんてことだ」
(どんな)(問題)

・キャー チーズ へ? Kyaa ciiz hai? 「どんなもの?」
(どんな)(もの)

「キャー」と先ほど「コーン」でご紹介した「コーンサー」の使い分けとしては話し手に選択肢の見当がついているかどうかによって変わります。
「あれかなぁ?これかなぁ?」という風に心当たりがある場合は「コーンサー」を使い、
「んん?何のことだ??」というように皆目見当がつかない場合には「キャー」を使います。

「キャー(何)」と「コーン(誰)」には共通点があり、なんとどちらも後置格形が「キス」なんですね。
気を利かして違う単語を発明してくれたらよかったのにとも思いますが、覚える単語量のことを考えるとトントンなのかもしれません。

・ ヴォ  キス メン へ?  Vah kis men hai 「どこに入ってるの?」
(それ)(何)(~の中)

このように「キャー」の後に後置格が来ると形を変えて「コーン(誰)」の後置格と全く同じの「キス」になってしまいます。
同じ「キス」なのでどっちがどっちか分からなくなる例として「~ケー バーレー メン(~について)」を用いて

・ アープ ローグ キス ケー バーレー メン バート カルテー ヘン?
(あなた)(達)(何・誰) (について)  (話)(~をしている)  
Aap loog kis kee baaree men baat kartee hain?
「あなた達誰についての話をしているの?」

「バート カルナー」で「お喋りをする」です。
訳を2通り書いたようにここだけの一文を切り出しても「キス」が「キャー(何)」か「コーン(誰)」の後置格形なのか分からないんですね。
実際は前後に文脈があることでしょうから問題は無いかと思いますが「キャー(何)」と「コーン(誰)」の後置格は一緒なんだよ~と覚えておいていただけたらと思います。

⑥「カェサー(Kaisaa)」
「アェサー(aisaa,このような)」「ヴァエサー(vaisaa,あのような)」
そして「カェサー(どのような)」という意味があります。初めのあいさつによく使われますように「カェセー(どのように)」という形で使われることが多いです。
「ヴァエセー」は「ところで」になります。

・アープ カェセー ヘン?  Aap kaisee hain?「調子どうです?」 `How are you?`

返答は
・「ティーク へ」 Ṭhiik hai
・「アッチャー」 Acchaa hai
・「バリヤー」 Baṛiyaa
どちらも「Good」のような意味です。
`How are you?`は「ハール(体調)」と先ほどの「キャー(何・どんな)」を使って

・キャー ハール へ?

でも同じく`How are you?`になります。
「カェセー」の他の使い道としては

・カェセー   カルテー ヘン??  Kyaa kartee hain?? 「どうやってやるんですか??」
(どのように)(する)

動詞「カルナー(karnaa,~をする)」の男性・複数の現在形です。主語がないのですがこの場合の主語は「ローグ(人々)」で「みんなはどういう風にやっているの?」という一般性を言うときにこのように主語を省略、動詞の活用形を男性・複数と言った形で使います。
物の名前を聞くときにも、

・イス コー キャー カヘテー ヘン? Is koo kyaa kahatee hain? 「これはなんと言うのですか?」
(これ)(を)(何)(言っている)

のように動詞「カヘナー(~と言う)」の男性・複数を使って表現します。
もちろん

・イス  カー ナーム キャー へ? Is kaa naam kyaa hai? 「これの名前は何ですか?」
(これ)(の)(名前)(何)

でも聞きたいことは同じですね。
「もちろん」で思い出したのですが前回にご紹介した「キョーン(なぜ)」に「ナヒーン」をつけて

・キョーン ナヒーン? kyoon nahiim

で`Why not?`「もちろん!」になります。英語と同じ使い方ですね。
「もちろん」を考えてみると漢字では「勿論」、つまり「論ずること勿れ」になるんですね。最近気付いて少し感動しました。

⑦「キトナー(kitnaa)」
これは量・程度を聞く疑問詞です。「どのくらい、どれくらい」という意味ですね。

・アープ コー キトネー   チャパティー  チャーヒエー? 「チャパティー何枚いりますか?」
(あなたに)(どれだけの)(チャパティーが)(必要)
Aap ko kitnee capatii caahiee
のように量を聞いたり、

・ヤハーン セー  アープ  ケー ガル タック  キトナー  ドゥール へ? 
(ここ) (から)(あなた)(の)(家)(まで)(どのくらいの)(距離)
「ここからあなたのお家までどのくらい離れていますか?」
Yahaam se aap kee ghar tak kitnaa duur hai?
このように程度を聞いたりできます。

・ キトナー  バラー へ?  Kitnaa baṛaa hai? 「どれくらい大きいの?」
(どのくらい)(大きい)

・イトナー バラー へ! Itnaa baṛaa hai!「こんなに大きいよ!」(身振り手振りを添えて)

商品の値段を聞くときには所有の後置詞の「カー(~の)」をくっつけて

・イエ キトネー カー へ? Yah kitnee kaa hai  「これはいくらですか?」

のように使います。「キトナー」が後置詞「カー」の影響を受けて「キトネー」と後置格になっているんですね。
「イトナー(itnaa,このくらい)」「ウトナー(utnaa,そのくらい、あのくらい)」です。


以上疑問詞をご紹介させていただきました!
長くなってしまいましたがそれぞれの項目はそれほど長くないと思いますので是非何か1つでもピックアップして口に出していってもらえればと思います!
いつも最後までお読みくださりありがとうございます!
何かございましたらいつでもご連絡ください!

松田琢哉

単語帳(31).jpg

(32) ○○ネー

こんにちは!松田琢哉です!このメールは名刺交換させていただいた方へBCCにてお送りさせていただいております。

私が住んでいるPG(Paying Guest)には色々な地方からの学生、社会人の人がすんでおり最近新しくチェンナイからおじさんが来たので話を聞いていると貿易関係の会社に勤めていて中国との貿易を主にしているそうです。なかなか英語での意思疎通が難しいらしく値段だけ先に決めてから詳細を書類を使いながら話し合うんだとか。先に詳細話してから値段決めるんじゃないの??と聞くと、契約内容はそれほど変わらないから値段だけの交渉で良いんだよ、とのことで気付かない間に内容変えられてたら問題になるだろうなぁと思いながら聞いていました。彼はヒンドゥー教徒ではなくキリスト教徒ということで名前も欧米風の名前になっています。何と言う表現が正しいのかは分かりませんが、周りに目が行き届いてるなぁというのが印象です。ヒンドゥー教徒がなのか、インド人がなのかは分かりませんが彼らが列を乱したりするのはただ純粋に周りに気付いていないからなんじゃないかと思います。というのも電車が開くのを扉の脇で待たずに扉の正面で待っている人に、脇によけてないと危ないよ、というと素直に移動する人が多いのでこういう人たちはもう少し周りに注意を払いさえすれば駅の混雑や車の渋滞ももう少しマシになるんじゃないかなぁと思います。もちろんしっかり列に並んでいる人も多くそういった人たちが大半だと思います。良い影響を与えようとする人たちが少数の場合はそのまま少数のように感じるのに対し、悪い影響を与えている人たちが少数でもそれが少数ではなくもっと大きなものに感じるのは性善説によるものなのでしょうかね。。

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さて、前回は疑問詞のご紹介をさせていただきました!
疑問詞が使えると会話も膨らんでいくと思うのでどんどん使っていってくださいね!
今回は動詞を副詞化して使う表現方法をご紹介させていただこうと思います!

まず、よく使う動詞としてこれまでに例に出してきたものとして
・カルナー (karnaa,~をする)
・デーナー (deenaa,~を与える)
・レーナー (leenaa,~を受け取る)
・ラヘナー (rahanaa,滞在する)
・カーナー (khaanaa,~を食べる)
・ピーナー (piinaa,~を飲む)
・バエトゥナー (baiṭhnaa,座る)
・カヘナー (kahanaa,~と言う)
・ボールナー (boolnaa,~と言う)
・バターナー (bataanaa,~と言う)
・ホーナー (hoonaa,~である)
・デークナー (deekhnaa,~を見る)
・ウタルナー (utarnaa,降りる)
・ジャーナー (jaanaa,行く)
・チャルナー (calnaa,行く、機能する)
・アーナー (aanaa,来る)
・ソーナー (soonaa,寝る)
・ソーチュナー (soocnaa,考える)
・ジャーンナー (jaannaa,知っている)
・ラグナー (lagnaa,くっつく、感じる)

などなど色々とご紹介してきました。
それで今回はこれらの動詞を組み合わせて色々な表現をしてみたいと思います!

まず今回それらの表現をご紹介するにあたり、動詞の形を少し変形させます。
動詞の原形は「○○ナー」ですが、今回は「○○ネー」(例:「カルナー」→「カルネー」)という風にします。
これは諸説ありますが、動詞を動名詞として捉えてそれの後置格形だと考えていただければと思います。
名詞・形容詞を後置格形にすることで副詞として使えるためです。

・「○○ネー+デーナー」→「~させる」
これは使役の表現です。「~させてください、~させてよ」と言いたい時に使える表現ですね。

例)ムジェー アブ ジャーネー ドー Mujhee ab jaanee do
 (私に) (今) (行く)(与える)「もう私を行かしてくれ」

このように動詞「ジャーナー(jaanaa,行く)」の語尾を変えて「ジャーネー」にしてから動詞「デーナー」の命令形「ドー」を加えて「行かせてくれ」としているんですね。
動詞「デーナー」の使い方として、英語の‘give‘の「give 物 to 人」で「人に物を与える」のように「人 コー 物 デーナー」で「人に物を与える」になります。なので今回のこの文法も「もう私に行く許可を与えてくれ」のように「ジャーナー」の後に「カー 許可」が本当はくっついていて、後置詞「カー」の影響で「ジャーネー」と後置格化しているのかもしれませんね。
この表現の使い方としては「○○ネー ドー」で「~させてちょうだい」という表現だと覚えてください。

例)ソーネー ドー  soonee do 「寝させてちょうだい」

そういえばインド映画の`3 Idiots`の挿入歌で`Give Me Some Sunshine`という曲があるのですが、その中の歌詞で

・ジーネー ドー、 ジーネー ドー jiinee do, jiinee do

という部分がありました。「ジーナー」が「生きる」という意味で「まだ生きたいんだ」というような感じでしょうか。
この場面としては工科大学の学生が卒業制作の作品を学長に否定されての場面となります。是非一度ご覧ください。

・「○○ネー ラグナー」→「~し始める」
動詞「ラグナー」には「くっつく」という意味があるので「~し始める」よりかはもしかすると「~に取りかかる」の方が近いかもしれませんね。
いずれにせよ行為が始まる様子を表現するものです。

例)バーリーシュ ホーネー ラギー  Baariiś hoonee lagii
  (雨)   (生じる)(くっつく)「雨が降り始めた」

「ラギー」は動詞「ラグナー」の女性・単数の完了形です。「バーリーシュ」が女性名詞のためですね。
使い方としてはこのように完了形として「~し始めた」という使い方が多いように思います。

例)ヴォ ラルカー ローネー ラガー  Vah laṛkaa roonee lagaa
 (その)(少年は)(泣く)(くっつく)「その少年は泣き出した」

動詞「ローナー(roonaa,泣く)」が「ローネー」に形を変えて「ラグナー」の男性・単数の完了形とくっついて「ローネー ラガー」ですね。
現在形で使う場合には

・マェン カーナー カーネー ケー バード ベッド ジャーケー ソーネー ラグター フン 
(私は)(ご飯)(をたべる)(の)(後)(ベッド)(に行って)(寝る)(くっつく)
Main khaanaa khaanee ke baad bed jaakee soonee lagtaa huun
「私は食後に寝床に入り寝始める」
このように習慣的なことを表すために現在形を使うことも出てくるかと思います。
ここでは別の表現ですが、「~ケー バード(~ke baad)」で「~の後で」、「~ケー パヘレー(~ke pahalee)」で「~の前に」という表現です。

ということで、「~ネー ラグナー」で「~し始める」と覚えてください。

・「○○ネー アーナー」「○○ネー ジャーナー」→「~しに来る」「~しに行く」
この表現は上二つの表現とは少し性質の異なるものです。
というのも、以前ご紹介したことがあるかと思うのですが、「~ケー リエー」で「~のために、~するために」という熟語があります。
今回の表現はそれを省略したものです。

・カーナー カーネー ヤハーン アーヤー Khaanaa khaanee yahaam aayaa
「食事をするためにここに来た」

「カーナー カーナー」で「食事をする」です。「ヤハーン(ここ)」、「ヴァハーン(そこ、あそこ)」、「カハーン(どこ)」のセットですね。
本当にシンプルな表現で「○○ネー」で「~するために」です。英語で言う`in order to ~`です。
「アーヤー」は動詞「アーナー(来る)」の男性・単数の完了形です。

・クリケット ケールネー チャレーン  Cricket kheelnee caleen
「クリケットしに行こうよ」
動詞「ケールナー」は「(スポーツ)をする」という意味です。「チャレーン」は動詞「チャルナー(行く)」の不確定未来の形ですね。勧誘の意味を持ちます。

この表現では「ケー リエー(~のため)」の省略のため少し砕けた表現ですので、親しい間柄で使ってみてはいかがでしょうか。

以上「○○ネー デーナー(~させる)」「○○ネー ラグナー(~し始める)」「○○ネー アーナー、ジャーナー(~しに来る、~しに行く)」という表現をご紹介させていただきました。簡単な表現ですので是非どんどん使っていってください!
それでは最後までお読みくださりありがとうございます!

松田琢哉

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(33) 仮定文

こんにちは!松田琢哉です!このメールは名刺交換をさせていただいた方へBCCにてお送りしています。

先日メイドさんのお誕生日があり大家さんがケーキを買ってきてお祝いをしていました。誕生日パーティには定番の「Happy Birthday」の歌が隣の部屋から聞こえてくるのですが、めちゃくちゃ暗い。インドでは3回目の誰かの誕生日で毎回聞きますがなんだか念仏みたいです。しかし皆さん笑顔なので声の高さと楽しみ具合には関連性はないのかもしれませんね。その後ケーキが切り分けられ僕の部屋にも持ってきてくれました。ルームメイトのおじさんにも運ばれてきたのですが、彼は僕に食べろと言ってきます。どうして食べないの?と聞くと、ケーキは砂糖だらけだし、コレステロールも高いし、そのホイップクリームの体への悪さなんて油を飲んでいるようなもんだ。俺はケーキは一年のうちに娘の誕生日にちょこっと口にするだけで絶対食べないようにしてるんだ。とのこと。それだけ体に悪いと言っておきながら代わりに僕に食べるよう言うのは決まりが悪いと彼も話している途中に思ったのか、君はあれだ、痩せすぎは良くないから食べた方が良いよ、と。思いっきり焦点をずらされましたがメイドさんが寂しげに僕達の方を見ていたので何も言い返すことなく美味しく頂きました。

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さて、前回は動詞の「○○ナー」を「○○ネー」にしての表現をご紹介させていただきました。
今回は「もしも~」の仮定の表現をご紹介させていただこうと思います!
仮定を表現するのに必要なものは「アガル(agar,もしも)」「ヤディ(yadi,もしも)」「トー(too,それなら)」の3つの言葉と時制各種です。
英語でいう‘if‘にあたるのが「アガル」「ヤディ」で‘then‘が「トー」です。
「アガル」がペルシャ語由来で、「ヤディ」がサンスクリット由来のようです。

さて使い方ですが、
英語で言うと‘If~, (then)・・・‘で前半の条件節には必ず‘If‘が必要となり、後半の帰結節に‘then‘は必要とされません。
しかし、逆にヒンディー語では‘If‘にあたる「アガル」や「ヤディ」は無くても問題なく、‘then‘にあたる「トー」が必ず必要になります。
更に、英語では条件節と帰結節の順番を逆にしたりもできますが、ヒンディー語では必ず「条件節→帰結節」の順番になります。
仮定法をマスターするにはあと時制の組み合わせを自由自在に扱う必要があり、その組み合わせで色々と意味が変わってくるのでどんどん挙げていきます!

・不確定未来と未来形の組み合わせ

例)アガル マェン バーラット ジャーウーン トー アプニー バヘン セー ミルーンガー 
 (もし)(私が)(インド) (行く)  (ならば)(私の) (姉)(に)(会うつもりだ)
Agar main bhaarat jaauun, too apnii bahan se miluungaa
「インドに行くことがあれば、必ず姉さんに会いに行く」
前半の条件節では不確定未来が使われており、話者自身インドに行くかどうかは分かっていません。
後半の帰結節では未来形が使われており、インドに行くかは分からないけれど、行ったなら必ず会いに行く、という意思が表れています。

「ジャーウーン」は動詞「ジャーナー(jaanaa,行く)」の一人称・男性・単数の不確定未来の形です。
ここで「アプナー(apnaa)」が初登場で出てくるのですが、これは「自分の」という意味です。活用ありです。「アプナー・アプネー・アプニー」
「バヘン」は「バハン」「バヒン」などの発音があり「姉妹」という意味で今回は「姉」としていますが「妹」でも問題ないです。
後半に動詞「ミルナー(milnaa,会う、手に入る)」が出てきます。「(人)+セー+ミルナー」で「(人)に会う」という使い方です。
「また会いましょう」を「ピル(また)」を使って「ピル ミレーンゲー」という風に言います。
「○○ ミルター へ?」で「○○は手に入りますか?」とお店で使うこともできます。

・不確定未来と不確定未来の組み合わせ

例)アガル ハム  コー パエセー ミレー  トー  ハム ガーリー カリード レーン 
 (もし)(私達)(に)(お金)(手に入る)(なら) (私達)(車) (買う)
Agar ham koo paisee milee, too ham gaaṛii khariid leen
「もしお金が手に入ったら私達は車を買うかもしれない」
前半が不確定未来で「お金が手に入るかどうかは分からない」と確証の無い仮定で、
後半も不確定未来で「お金があっても車を買うかどうかは分からない」とグダグダな文章となります。

1個上の例文で出てきた動詞「ミルナー(会う・手に入る)」の三人称・単数の不確定未来形がこの例文でも出てきました。
「(人)+コー+(物)+ミルナー」で「(人)に(物)が手に入る」という使い方です。「パエサー」は「ルピー」の1個下の通貨ですね。「お金」という意味も持ちます。
後半には動詞「カリードゥナー(khariidnaa,買う)」に複合動詞の「レーナー(leenaa,自分のために~をする)」の一人称・複数の不確定未来の形です。

・不確定未来と現在形の組み合わせ

例)アガル トゥム チャーホー トー ハム ムーヴィー デーク サクテー ヘン 
  (もし)(きみ)(欲しい)(なら)(私達)(映画) (見る)(できる)
Agar tum caahoo, too ham movie deekh saktee hain
「君が見たいなら映画見ようよ」

前半は不確定未来で、聞き手がどうなのかは知らないけどもし見たいんだったら、というニュアンスを含みます。
後半は現在形で、もしそうならば絶対に~するよ、という確定の度合いが高い表現です。

「チャーホー」は動詞「チャーへナー(caahanaa,~したい)」の「トゥム(きみ)」に対する不確定未来の形です。
「チャーへナー」の使い方は「動詞の原形+チャーへナー」で「~したい」です。
「サクナー(saknaa)」は複合動詞で動詞語根にくっついて「~できる」という表現です。今回は動詞「デークナー(~を見る)」の語根にくっ付いています。

・現在形と現在形の組み合わせ

例)アガル アープ コー ヒンディー アーティ へ トー アープ イエ アクバール パル サクテー ヘン
 (もし) (あなた) (に)(ヒンディーが) (来る)   (なら)(あなた) (この) (新聞)  (読む) (できる)
Agar aap koo hindi aatii hai, too aap yah akhbaar paṛh saktee hain
「ヒンディー語が分かればこの新聞読めるよね」
前半で現在形で事実を基に前提条件を提示し、後半も現在形で、その条件に基づいたら~ですよねという事実確認に近いものを感じます。
「(人)+コー+能力+アーナー」で「(人)は~ができる」という表現ですね。
後半は先ほど出てきた「サクナー(~できる)」です。動詞「パルナー(paṛhnaa,読む、勉強する)」の語根とくっついています。

・未来形と未来形の組み合わせ

例)アガル アープ バーラット アーエーンゲー トー メーレー サート チャレーンゲー 
 (もし)(あなた)(インド)(来るつもり) (なら) (私と一緒に)(出かけましょう)
Agar aap bhaarat aaeengee, too meeree saath caleengee
「インドにいらっしゃるなら私と一緒に出かけましょう」

これはいわゆる普通の仮定文ですね。仮定文といったらこれ、というようなスタンダードな仮定文です。
もしもこれが未来形ではなく不確定未来形になったなら
「あなたはインドに来るのかどうか分からないけどもしも来たら、いやもし来たとしても私はあなたと一緒に出かけるかどうか分からないな」というような文章になります。非常にネガティブですね。
「○○ ケー サート(~kee saath)」で「○○と一緒に」です。単純に「サート サート」で「一緒に」となります。便利な表現です。

・完了形と未来形の組み合わせ

例)アガル アープ バーラット メン パヘレー ラヘー トー   アープ アーサーニー セー ジーエーンゲー 
 (もし)(あなた)(インド)(に)(以前)(滞在していたなら)(あなた)(簡単) (に) (生きていくだろう)
Agar aap bhaarat men pahalee rahee, too aap aasaanii see jiieengee
「もし以前にインドに住んでいたことがあるなら簡単に生きてけるはずだ」

完了形と未来形を組み合わせることになると「~する必要がある」というニュアンスが出てきます。
「これ~したんだったら・・・もできるはずだろう」のような感じですね。

・未完了分詞と未完了分詞の組み合わせ

例)アガル マェン アミール ホーター トー  マェン  キャー カーム カルター 
 (もしも)(私が)(お金持ち)(であれば)(私は)(どんな)(仕事)(をする)
Agar main amiil hootaa, too main kyaa kaam kartaa
「私がお金持ちだったら仕事なんてしていない」

英文法で言う「仮定法過去」というものです。
今の状況に無ければ別のことをしていたのに、という表現です。
現在形とは違いコピュラ動詞はつきません。
「ホーター」は動詞「ホーナー(hoonaa,~である)」の未完了分詞の形です。be動詞の原形がbeであるように、コピュラ動詞の原形は「ホーナー」です。
今回の文は「どんな仕事をしているだろう」から「仕事なんてしていない」に意訳しています。

例)アガル  ハム チャル サクティーン  トー ハム チャルティーン 
  (もし)(私たち)(行く) (できる)(なら)(私たち)(行く)
Agar ham cal saktiin, too ham caltiin
「私達(女性)は行けるものなら行っていました」

「仮定法過去完了」としての使い方も「未完了分詞+未完了分詞」で表現することができます。
重要なのは現実に起こらなかったことに関して使う、ということでありそこに過去、過去完了という概念はあまり必要が無いようです。
なので上に2文挙げさせていただきましたが訳しかたは仮定法過去でも仮定法過去完了でもどちらでも問題ありません。
前後の文脈でどちらなのかを判断することが必要になります。
未完了分詞の女性・複数の形「ティーン」が登場するのは本当に珍しく、数少ない活躍の場なのでこういう時に出てくるんだ、という風に覚えておいてあげてください。

ということで今回は仮定法に関してご紹介させていただきました!
不確定未来や未来形が出てくることが多いのでお時間ございます時に少し戻って確認していただければスムーズに理解できるかと思います。
それでは今回も最後までお読みくださりありがとうございます!
何かございましたらお気軽にご連絡ください!

松田琢哉

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(34) 興味がある

こんにちは!松田琢哉です!このメールは名刺交換をさせていただいた方へBCCにてお送りしています。

ルームメイトのグジャラートのおじさんが興奮した様子で「日本に行くかも!」と言ってきたので話を聞くと、どうやらインドの自動車部品メーカーさんからリクルートのお声がかかったとのことで今は電話での二次面接が終わった段階らしいです。ベッドの上に面接のハウツー本が置いてあるのを目にしていたのでなるほどそういうことか、と。そしてそのインドのメーカーさんが日本の自動車部品メーカーさんの一部門を買収したとのことで、採用されたら日本で働く可能性が非常に高いとのお話です。インドの企業の日本進出が始まってきたようですね。おじさんの英語は少しクセが強めなので日本で働くとなるとお互い大変なことが多いだろうなと少し心配です。日本の会社がインド人を日本に連れてきて仕事を与えるという流れが始まっている、というのは話には聞いていましたがこんなにも身近なところでその人材に出会うとは、というような感想です。日本に行くことになればそれなりの役職として行くことになるでしょうから日本側の受け入れ態勢もしっかり整えないと精神的にお互い疲れていくんじゃないかなぁと思います。


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さて前回は仮定文ということで「アガル(agar,もし)」「ヤディ(yadii,もし)」「トー(too,なら)」のご紹介をさせていただきました。
相手が「君は無理だ」と言ってきたときに「トー キャー カルーン?(Too kyaa karuun)」で「それならどうしたらいいのさ?」とも使えます。
「カルーン」は動詞「カルナー(karnaa,~をする)」の一人称・単数の不確定未来の形です。

ここ数回長めだったので今回は短めでいこうかと思います。
今回ご紹介させていただこうと思う表現はですね、「私は~に興味があります」というものです。

まず始めに‘I am Interested in A‘で「私はAに興味があります。」ですよね。
この表現で使われている‘in‘、ヒンディー語で言うと「メン(men)」ですが、この後置詞を使うことになります。

・「(人)+コー+(モノ)+メン+ルチ+へ」 で「(人)は(モノ)に興味があります。」

この形です。「ルチ」というのが「興味」という単語です。

例)メーレー コー バーラッティーヤ イティハース メン ルチ   へ   
  (私) (に) (インドの)  (歴史)  (に)(興味)(あり)
Meeree koo bhaaratiiya itihaas men ruci hai
「私はインドの歴史に興味があります。」
「メーレー コー(私にとりまして)」は「ムジェー(mujhee)」に短縮することができますが短縮しない方が丁寧です。
「イティハース」で「歴史」です。
私の出身高校では、受験は日本史で、というカリキュラムだったため世界史は2年生の1年間しかやっておらずインドの歴史は中学の知識レベルに留まっています。インド関連の勉強をしている者がインドの歴史に明るくないというのもおかしな話なのでちょっと頑張らないとなと思います。。

私はAに興味があります→ムジェー A メン ルチ へ Mujhee A men ruci hai

今回はこれを頭の中に置いていただければと思います。
ただやはり「興味がある」という宣言だけでは物足りないので、なぜ興味があるのか、その興味がどう自分に影響しているのか、ということも伝えないといけないと思います。

例)ムジェー バーラッティーヤ エコノミー メン ルチ  へ、 イスリエー マェン ヒンディー パルター フン
 (私に) (インドの)  (経済) (に)(興味)(あり)(このため)(私は)    (勉強しています)
Mujehee bhaaratiiya economy men ruci hai, isliee main hindii paṛhtaa huun

「イスリエー(isliee)」は「このため」「だから」という意味です。That's whyのようなものだと思っていただければと思います。
ヒンディー語専攻に入った後よく聞かれるのが「なぜヒンディー語なのか」というものです。
ヒンディー語を志望する前は文系の中では法学部の偏差値が高いので法学部に行こうかなぁと思っており、兄が3人いるのですが3人とも法学部に進学していたのでやっぱり法学部かなぁと思っておりました。ただ高3のとき担任の先生との面談の中で、法律を覚えるのは面倒なんじゃないか、と思い英語が好きだったので外国語学部を選ぶことに。専攻後を選ぶ際に別の先生に「トルコは美人が多いからトルコ語選んだ方が良いんじゃないか」とも言われたりする中でBRICsのどれかにすることにしました。新興国なら伸びしろも大きく活躍の場が増えると思ったためです。ブラジルは日本の反対側で遠いからやめておこう、ロシアはもしかしたら有色人種に対する差別があるんじゃないかという憶測、中国は人口抑制も始めたし20年のうちに経済も滞るんじゃないか、インドは人口も増え続けているし親日だしインドにしよう、というような形でヒンディー語を選ぶことにしました。
インドで英語が話されていることは知っており英語で取引することになるんだろうとは思っていましたが、英語だけを極めるのももったいないですし学んでおいて損はないだろうというような感じです。
母にはその日に言っていましたが、父にはなかなか言い出せず。父も法学部を出ており、見せていた模試の志望校覧も法学部でずっと埋めていたので「ヒンディー語受けようと思う」と伝えたら反対されるかもと思っていたためです。父は高校の社会の教師で、私の最初の志望校の受験科目が社会は地歴から2科目ということで父に毎朝地理をつきっきりで教えてもらっていたのもありました。
打ち明けたのは受験前の12月で、恥ずかしい物言いですが「ヒンディー語を受けようと思う。大社長になりたいんだ。」と伝えると「お、ええやん。どうせならアラビア語か勉強してミミズみたいな文字教えてくれたらいいのに。」とのことですんなりと受け入れてもらえました。いやぁ良い思い出です。
これから一所懸命頑張って恩返ししないとなぁと思います。

話はそれましたが、「興味がある」という表現ですね。

「あなたはどのようなことに興味がありますか?」と聞く場合には

・ アープ  コー コーンシー バート メン  ルチ  へ? Aap koo kaunsii baat men ruci hai?
(あなた)(に)(どのような)(こと)(に)(興味)(ある)

疑問詞の回に少しご紹介しましたが「コーンサー(kaunsaa)」で「どのような」という疑問を表す形容詞があり、その後に女性名詞の「バート(baat,問題・ことがら・会話)」が修飾されています。
名詞を修飾する疑問形容詞は他に「キャー(何・どんな)」があり、この後置格形は「キス」で上の文に当てはめると

・アープ コー キス バート メン ルチ へ? Aap ko kis baat men ruci hai?

となりますが、「キャー」は話者の頭の中に選択肢の無い状態での「どんな」なので「あなたが興味持っているものなんてありますの?」のようなニュアンスを与えかねない気がします。驚きの感情と言うのでしょうか。
それで聞かれたら、

・ムジェー バーラッティーヤ サンスクリッティ メン バホット  ルチ  へ、 イスリエー マェン バーラット タック アーヤー フン
(私に)  (インドの)  (文化)  (に)(とても)(興味)(あり)(だから)(私は)(インド)(まで)(来た)(です)
Mujhee Bharatiiya sanskṛti men bahut ruci hai, isliee main bhaarat tak aayaa huun

「サンスクリッティ(sanskṛti)」で「文化」です。強調したいときは「バホット(bahut,とても)」を付け足します。
「イスリエー」は先ほど上のほうでもご紹介しましたが「そのため、だから」です。
「アーヤー フン」は動詞「アーナー(来る)」の現在完了の形です。完了形にコピュラ動詞を付け足すことで「動作が完了した後その結果が今も続いている」という状況を表すことができます。

・ムジェー アープ キー バート メン バホット ルチ へ、 アゥル スナーイエー スナーイエー
(私に) (あなたの) (話)(に)(とても)(興味)  (もっと) (聞かせてくださいx2)
Mujhee aap kii baat men bahut ruci hai, aur sunaaiee sunaaiee

「あなたのお話に興味があります!お聞かせください!」のように話を伺うきっかけにも使えますね。
動詞「スヌナー(sunnaa,聞く)」の使役動詞版「スナーナー(sunaanaa,聞かせる)」の丁寧な命令形の「スナーイエー」です。
「アゥル」は英語で言う‘and‘で、「もっともっと!」という風にも使えます。

「興味があります」という表現はいかがでしたか。
「興味を持つ」になると動詞「レーナー(leenaa,~を取る)」と組み合わせて

・A メン ルチ レーナー A men ruci leenaa

で「Aに興味を持つ」になります。
よく使う表現としては「興味を持ち始める」だと思います。
これを表現するには以前ご紹介した「○○ネー ラグナー(○○し始める)」と組み合わせて

・A メン ルチ レーネー ラガー A men ruci leenee lagaa

これで「Aに興味を持ち始めた」になります。「ラガー」は「ラグナー」の完了形です。


以上「興味がある」という表現をご紹介させていただきました!
「A メン ルチ へ」だけで「Aに興味があります」なので、相手さんにまつわることで使ったら相手さんもご機嫌になって色々と会話も弾むことと思います!
是非とも使っていってください!
それでは最後までお読みくださりありがとうございます。
何かございましたらお気軽にご連絡ください。

松田琢哉
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(35) ヴィヴェーカーナンダ

こんにちは!松田琢哉です!このメールは名刺交換をさせていただいた方へBCCにてお送りしています。

よく「インド人もびっくり」というキャッチコピーを見かけることがありますが、1964年にヱスビー食品の「特製ヱビスカレー」のCMで初めて使われたとのことでカレーの本場のインド人でもその美味しさにびっくり、ということなのでしょうか。それともあまり驚かないインド人も驚く、ということなのでしょうか。インド人はちょっとやそっとじゃ驚かないとよく耳にし、実際僕だけが何かに驚きそれをおもしろがるということも何度かあります。そもそもいつ驚きの感情が表れるかを考えるとやはり予想していなかったことが起きたときだと思うんですね。つまりは何か起きてもそれが予想の範囲内である場合には驚くことはないということになると思います。ともなれば、僕はまだまだインドに浸かりきれてないということで。ただ同時に驚きは何か新しいことを発見したときの合図ともとれると思うので驚いて疲れるのがイヤだからといって閉じこもった生活はもったいないのかなぁとも思います。

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前回は「ムジェー A メン ルチ へ」で「私はAに興味がある」という表現をご紹介させていただきました。
今回はその話を拡げていくための話題提供をさせていただこうと思います。


デリーメトロのブルーラインのRajiv Chowk駅の1つ隣の駅にRamakrishna Ashram Marg駅があります。日本語では「ラーマクリシュナ修道院通り駅」ぐらいの訳になると思うのですがこのラーマクリシュナという方と弟子のスーパーマンについてご紹介させていただければと思います。

そのスーパーマンというのは「ヴィヴェーカーナンダ・スワーミー」という人物です。
 ・1862年1月12日生-1902年7月4日没(享年39歳)
 ・本名-ナレーンドラナート・ダッタ
 ・ラーマクリシュナ・パラマハンサの弟子でラーマクリシュナ・ミッションを創設し諸宗教の帰一を説いた宗教家・思想家

私が彼のことを聞いたのはインドに来てからで、ルームメイトのおじさんの娘さんの写真を見せてもらったときに彼の写真立てが置いてあったので「この人は誰?」と聞くと「ええ!?ヴィヴェーカーナンダだよ! 知らないの!?」と驚きと怒りと悲しみが混じったような調子で言われました。
おじさんは彼の話をしてくれました。「ヴィベーカーナンダは記憶力がすごかったんだ。どれほどすごいかって言うとな、彼は本を1ページ読んだらそのページを破って捨ててたんだよ。もう何が書かれているかは覚えているから読み返す必要が無いから、って言ってな。」単純にすごい人なんだなぁと思ったのですが、本破るのはあまり良くない気もします。それで気になったので以下色々なサイトを見てまとめさせていただきましたのでご参考程度にお目を通していただければと思います。

彼はカルカッタでクシャトリヤ階級に生まれました。彼は幼い頃から記憶力が飛びぬけており勉強もよくできるし、更には運動もよくできて自然と友達仲間でのリーダー的存在になっていったようです。性格は少しやんちゃなところがあり母親が「私はシヴァ神に息子をくださいと頼んだのにシヴァ神は悪魔の子をよこした」と評したほど。
よくインド人の名前で「ヴィヴェーク」という名前の方がおられますが、「ヴィヴェーク」は「理性・思慮・良心・賢明さ」という意味があります。そして「アーナンド」には「喜び」という意味がありこの二つが組み合わさって「ヴィヴェーカーナンダ」という名前なんですね。「アーナンド」が「アーナンダ」になっているのはサンスクリット読みをしているからです。それほど大きな違いでもないのですが、ヒンディー語では語尾の文字に母音記号が省略されているとその母音を発音しない一方でサンスクリット読みでは母音記号が省略されていてもしっかりその母音も発音するという違いです。省略できる母音は「ア」の音で、よく単語の最後の「ア」が落ちるのですがサンスクリットではその「ア」も発音するということです。今回の「アーナンド」と「アーナンダ」のような違いですね。他にもインドの二大叙事詩の1つの「マハーバーラタ」の登場人物「アルジュナ」も現代ヒンディーの読みでいくと「アルジュン」になります。この題名の「マハーバーラタ」の「バーラタ」も現代ヒンディーの読みでいくと「バーラット」になります。
日本の標準語のようにヒンディーにも方言を取り入れない標準語があり、それを「現代ヒンディー語」、`Modern Standard Hindi (MSH)`、「カーリー・ボーリー」と言います。
それでヴィヴェーカーナンダですが、彼は神様の存在が信じられなかったので色々な聖人に「神様を見たことがあるか」と聞きまわるも納得する答を得ることができず、唯一「神を見たことがある」と答えたのが彼の将来の師匠となるラーマクリシュナだったんですね。ただヴィヴェーカーナンダもそう簡単には彼の言うことを信じず神の存在について色々と質問をしていきます。そこでラーマクリシュナが答えたのは「神様は万物の中に存在する。神様は君の体も住みかとしているんだ。」というものでこの考えがヴィヴェーカーナンダの主な思想の1つになります。とはいえ、その時ヴィヴェーカーナンダは周りの壺を叩き壊して回って「どこに神がいるって言うんだ」と言ったらしいのですが。そこでラーマクリシュナが彼に触れて神の世界を見せたことで彼は神の存在を信じるようになったということです。インドチックなお話ですね。
1893年シカゴで開かれる世界宗教会議第1回にインド代表としてヴィヴェーカーナンダは出席することになりました。本当は他の人が出ることになっていたのですがヴィヴェーカーナンダを見て、彼が出るべきだ、と一目で思ったそうです。そしてヴィヴェーカーナンダはシカゴに向かうことになりますが途中日本にも寄っています。長崎・大阪・京都・東京・横浜を陸路で旅していったとのことです。
シカゴの宗教会議では他の発表者の話が空気を重たくしている中、明瞭でハキハキとした声で演説をし、その後アメリカでは彼に関する本が大量に発行されたんだとか。その後インドに帰ってきた彼は新聞のインタビューで日本について聞かれ、

・日本人は国のために全てを犠牲にするほど愛国心が高い。
・清浄な芸術を持っている。
・日本の仏教(大乗仏教)は、セイロン(スリランカ)のような上座部仏教とは異なり、私の宗教観と同じ有神論的・積極的な仏教である。
・日本はその精神を残しながら西洋の知識をよく消化している。
・日本人は米飯と味噌汁を適量食べている。
・インドの若者はイギリスではなく、日本に留学した方が良い。  (Wikipediaより)

と答えたとのことで日本のことは気に入っていたようです。
食べ物に関しては誉め言葉なのかどうかはよく分からないですが、インドの食について警鐘を鳴らしていたのでしょうか。

晩年は来印していた岡倉天心に「日本に来ないか」と誘われていたらしいですが、体調の悪化で断念。
彼は脳内出血で最期を遂げたようです。

彼が一体何をしたかという話ですが、まず世界宗教会議でヒンドゥー教の認知度を高め、それまで西洋文明に比べ下に見られていたヒンドゥーの立場を向上させたというものがあります。またインド中で説法をして回る中でインド人の内的意識の覚醒、愛国心の向上を促し独立運動の下地を整える一助となったこと等々政治的な何かを成し遂げたというものではなくインド人の意識を宗教面で強力に引き上げた、というところが大きいと思われます。

彼の思想としては、異なる人間が生きているのだからそれぞれが異なる宗教を持つのは当然のことであり他宗教であるからといって排除しようとしてはいけない、 というようなことで調べれば他の思想も多く出てくることでしょうがこの考えが一番の根底にあるように感じます。

ヴィヴェーカーナンダはインドの人気者で多くの人が知っています。
会話の種がなくなったら「ヴィヴェーカーナンダ・スワーミーさんのこと教えてくれない?」と切り出せば相手さんも熱心に話してくれることと思います。
今回はその予備知識ということで軽くご紹介させていただきました。
もし困ったことがあればお使いください。
ちなみに冒頭でインド人の驚く驚かないの話をしましたが、
「驚いたよ」というのは

・アーシュチャリヤ フアー

です。「アーシュチャリヤ」が「驚き」で、「フアー」は動詞「ホーナー(~である・~が生じる)」の男性・単数の完了形です。
ぜひぜひお使いください。
それでは今回も最後までお読みくださりありがとうございます!
今後ともよろしくお願いします!

松田琢哉

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(36) 私はヴェジタリアンです

こんにちは!松田琢哉です!このメールは名刺交換をさせていただいた方へBCCにてお送りしております。

朝のメトロの通勤で満員電車が来たので一本後の電車に乗ろうと諦めたところドアの近くで電車からはみ出しそうなおじさんが「アー ジャーオー!(来るんだ!)」って声をかけてくれました。インドに来てから満員電車というものを体験したので日本の満員電車事情は分からないですが、ギュウギュウ詰の電車に乗っていたらできるだけ他の人には乗ってきて欲しくないと思うものではないのかなぁと思います。とりあえず電車からはみ出しそうなおじさんに誘われて乗らないわけにはいかないのでおしくらまんじゅうの仲間入りに。車内の皆さんも私のためにスペースを作ってくれます。やっと入れたかと思えば「ニカル ドー!(降りる!どいてくれ!)」と言いながら大きな荷物を持ったお兄さんが周りを押しのけてきます。ドアの閉まる警告音に焦ったのかお兄さんはさらに大胆に押してきます。結局お兄さんは電車から出ることはできずドアの外には先ほどのはみ出しそうだったおじさんが押し出されてつんのめっていました。思わず声が出そうになりましたがおじさんは、やれやれ、みたいな表情だったので「インドだなぁ」と思いました。お兄さんは周りの人に「次の駅で降りて引き返したらいいよ」と声をかけられていました。

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さて、前回は「ヴィヴェーカーナンダ・スワーミー」についてご紹介させていただきました。
今回は言葉の表現を紹介させていただこうと思います。

インドにはヴェジタリアンとノンヴェジタリアンの方がおられますよね。
ということで「私はヴェジです。」という言い方をご紹介させていただきます。

ヒンディー語ではヴェジタリアンのことを「シャカハリ」と言います。「シャーカーハーリー」と全て長母音なのですが気持ち伸ばすぐらいが丁度いい発音になると思います。なので「私はヴェジです。」と言おうと思えば

・マェン シャカハリ フン  Main Śaakaahaarii huun
(私は)(ヴェジ)(です。)

で完璧です。「私はノンヴェジです」と言おうと思えば否定辞の「ナヒーン」をつけて

・マェン シャカハリ ナヒーン フン Mani Śaakaahaarii nahiim huun
(私は)(ヴェジ)(否定) (です)

というように単語が1つ分かっていれば否定を付け加えることで一気に2つの表現ができますね。
他の言い方としては「マーンス(maans,お肉)」を使って

・マェン マーンス ナヒーン カーター フン Main maans nahiim khaataa huun  
(私は)(お肉) (否定)(食べる) 「私はお肉は食べません」

というように動詞「カーナー(~を食べる)」の現在形「カーター」を否定にして「お肉は食べませんよ~」と言えばこれでもまた「私はヴェジです」と伝えることができますね。
更に更に「サブジー(sabjii,野菜)」と「ヒー(~だけ)」を使って

・マェン サブジー ヒー カーター フン   Main sabjii hii khaataa huun  
(私は)(野菜)(だけ)(食べる) 「私は野菜しか食べません」

というようにも言うことができます。
それで一方でノンヴェジの場合は「ビー(bhii,~も)」を使って

・マェン マーンス ビー カーター フン  Main maans bhii khaataa huun   
(私は)(お肉)(も)(食べる) 「私はお肉も食べます」

と言うと丁寧な言い回しになると思います。
ヴェジタリアンが「シャーカーハーリー」に対し、ノンヴェジタリアンのことを「マーンサーハーリー(maansaahaarii)」と言います。「マーンス(お肉)」が関係している単語ですね。
上の例で「私はお肉も食べます」を挙げましたが

・マェン サブジー ビー カーター フン  Main sabjii bhii khaataa huun  
(私は)(野菜)(も)(食べる) 「私は野菜も食べます」

も興の入った言葉だと思います。
「あら、あなたお肉たくさんお食べになるのね。」「野菜もたくさん食べますよ」のようなやりとりですね。
お肉たくさん食べれるって良いですね。

ということで今回は「ヴェジです/ノンヴェジです」の言い方についてご紹介させていただきました!
今回は短めですがこのぐらいの長さが気楽に読める長さかもしれませんね。
こちらから「あなたはヴェジですか?」と聞くことは少ないかもしれませんが聞かれた場合、相手が何を言っているのか分かると話がスムーズに進むことと思います!
「シャカハリ」この単語は是非とも覚えておいてください!
それでは失礼します

松田琢哉

単語帳(36).jpg

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