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(27) 未来形

こんにちは!松田琢哉です!このメールは名刺交換をさせていただいた方へBCCにてお送りしています。

以前インドの観光キャンペーンの1つである「アティティデヴォ バヴァ(お客様は神様だ)」というスローガンをご紹介しましたが、それに付け足しで「アティティ(客)」に関してです。「アティティ」の意味は「客」ですがその語源を考えると「ア(否定辞)+ティティ(日付)」なんですね。この組み合わせが意味するのは「いつ来るか分からないし、いつ帰るか分からない」ということでこの言葉には「厄介者」というようなニュアンスも含まれるようです。日本語にも普通の意味と皮肉がこもった言葉というのはあるかなぁと考えてみますが何があるでしょうか。「独特」なんかはどうでしょうか。「独特な人」と言えば「他の人と違う価値観を持った人」と「変人」というような意味をもつのかなぁと思います。「ア(否定辞)+ティティ(日付)」これを見て思ったんですけども郷ひろみの「Golden Finger `99」みたいですね。「アティティデヴォ バヴァ」もちょっと無理があるかもしれませんが「アーチーチ アーチー」に乗せて言ってみるとちょっと言いやすいです。

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さて前回は不確定未来という時制をご紹介させていただきました。
話者が未来に関して絶対的な自信を持っていないときに「~なんじゃないかな、~してくれないかな、~にならないかな」というような意味合いをこめて使う表現です。
それで今回はその話者が自信を持って「~こうなるはずだよ、~するつもりだよ」と言いたい時に使う表現、つまり普通の未来形をご紹介します。
不確定未来と未来形の違いは話者の未来に対する自信の度合いによるので自信が無かったら不確定未来を使い、自信があるなら未来形を使います。
不確定未来と未来形は活用形が似ていますのでまずは不確定未来がどのようなものだったかのおさらいをさせていただきたいと思います。

一人称・単数(マェン:私) →語根+ウーン 例)カルナー (~をする) → カルーン
三人称・単数(ヴォ:彼) →語根+エー  例)カヘナー (~と言う) → カヘー

一人称・複数(ハム:私達) →語根+エーン 例)チャルナー(動く) → チャレーン
二人称・複数(トゥム:きみ) →語根+オー  例)ラヘナー (滞在する) → ラホー
二人称・複数(アープ:あなた) →語根+エーン 例)ジャーナー(行く) → ジャーエーン
三人称・複数(ヴェ:彼ら) →語根+エーン 例)カーナー (~を食べる)→ カーエーン

上のものは前回のものから切り貼りした不確定未来の活用です。
不確定未来の活用は人称・単複に従って活用されますが、未来形にはここに男性・女性が加わります。
なので単純に考えると上のものが2倍になるんですね。2倍になると言っても元のものにアクセサリーがくっつくぐらいの小さなものなので全然問題にならないと思います!

未来形の活用は不確定未来の活用の後ろに

男性・単数→ガー (gaa)
男性・複数→ゲー (gee)
女性・単数→ギー (gii)
女性・複数→ギー (gii)

がくっつきます。見てもらえると分かると思うのですが女性の活用は単数・複数問わず「ギー」となります。不確定未来の活用の方で単数・複数が分かるので未来形で更に区別させる必要はないということでしょう。
ということで、動詞「カルナー(~をする)」を例にして全ての活用形を書き出してみると、

                     不確定未来      未来形
一人称・単数(マェン) →語根+ウーン  →  カルーン  男性 → カルーンガー
                            女性 → カルーンギー
三人称・単数(ヴォ) →語根+エー   → カレー  男性 → カレーガー
                         女性 → カレーギー

一人称・複数(ハム) →語根+エーン  → カレーン   男性 → カレーンゲー
                           女性 → カレーンギー
二人称・複数(トゥム) →語根+オー  → カロー   男性 → カローゲー
                         女性 → カローギー
二人称・複数(アープ)→語根+エーン  → カレーン  男性 → カレーンゲー
                            女性 → カレーンギー
三人称・複数(ヴェ) →語根+エーン → カレーン  男性 → カレーンゲー
                          女性 → カレーンギー

以上活用の種類は不確定未来の2倍となりますが内容も同時に2倍となるということではなく、内容は1.1倍ぐらいにしか増えません。
インド人の会話で「ガー・ゲー・ギー」が聞こえたら「あ、これからのことを話しているんだな」という風に察しがつきます。

例)メトロのアナウンス

・イエ ガーリー ムンドゥカー タック ジャーエーギー Yah gaaṛii Mundkaa tak jaaeegii 
(この)(乗り物)(地名) (まで)(行きます)「この電車はムンドゥカー行きの電車です。」

この文章の主語は「イエ ガーリー(yah gaaṛii,この電車)」で、「ガーリー(gaaṛii)」は「イー」の音で終わっていることから女性名詞だと推察できます。
それで動詞「ジャーナー(~に行く)」は主語が女性・三人称・単数なので「ジャーエーギー」となります。

例)
・カタム カル ドゥーンガー Khatam kar duungaa
(終了)(する) 「(私が)終わらしてやりますよ」

これは以前どこかでご紹介したと思うのですが、「カタム カルナー」で「終わらす」、「(カタム)ホー ガヤー」で「終わった」などなど「カタム」は終わりを意味する言葉です。
それでこの「カタム カル ドゥンガー」ですが、まずは「ドゥンガー」でこれは複合動詞としての「デーナー(deenaa,誰かのために~する)」の未来形となっています。本動詞としての「デーナー」は「~を与える」という意味です。

辞書からの引用ですが、
例)「今日こそあなたにおたずねします。あなたも返事をしないではすみませんよ。」
・アージ マェン  アープ  セー ザルール プーチューンギー Aaj Main aap se zaruur puucungii
(今日)(私は)(あなた)(に)(必ず)(質問するつもりだ)

「アージ(aaj,今日)」、「カル(kal,昨日・明日)」、「パルソーン(parsoom,おととい・あさって)」、「アージカル(aajkal,最近)」です。
前半に出てくるこの「プーチューンギー」は動詞「プーチュナー(尋ねる)」の未来形で、「プーチューンギー」となっていることから主語の「マェン(私)」が女性であることが分かります。「プーチューンギー」は未来形の女性・一人称・単数に対応する形ですね。
動詞「プーチュナー(尋ねる)」の使い方は「人+セー+事+プーチュナー」で「(人)に(事)を尋ねる」です。

→アゥル アープ    コー     ビー メーレー サワール カー ジャヴァーブ デーナー  ヒー パレーガー
(そして)(あなた)(にとりましては)(も)(私の) (質問)(の) (返答) (~を与える)(こそ)(しなければならない)
Aur aap ko bhii meeree sawaal kaa javaab deenaa hii paṛeegaa

後半はちょっと長めですね。「ビー(bhii)」は「~も」という意味で「イエ ビー」で「これも」という意味になります。ここでは新出の「パルナー」が出てきています。
「人+コー+動詞の原形+パルナー」で「(人は)~しなければならない」という使い方をするのですが、これは以前ご紹介した「チャーヒエー」と同じ使い方ですね。「人+コー+名詞+チャーヒエー」で「(人は)~が必要だ」というやつです。
それでこの文の意味上の主語は後置詞「コー」の前に来る言葉なのですが、文法上の主語は「コー」の後に来る部分になります。今回で言うと「メーレー サワール カー ジャヴァーブ デーナー」にあたります。「私の」は「メーラー」で「メーラー サワール(私の質問)」ですが、その後に後置詞「カー(~の)」がくっついているので「メーラー サワール」が後置格形に活用されて「メーレー サワール」となっています。それで結局文法上の主語は「メーレー サワール カー ジャヴァーブ デーナー(私の質問に対して答えること)」で後置詞「カー」が男性・単数の活用である「カー」のままなのでこの主語は男性・三人称・単数と考えることができます。そのため「パルナー」の未来形の活用が男性・三人称・単数に対応する「パレーガー」となるのです。

と未来形の主語と動詞の活用の一致について書かせていただきました。
「サワール(質問)」で思い出したのですが、よくネイティヴの先生の授業で
「コーイー サワール へ、 トー プーチエー(Kooii sawaal hai, too puuciee,何か質問があるなら聞いてください)」と言われていたなぁと。
「コーイー サワール へ、 トー プーチエー」響きが良いので口に出してみてください。
「プーチエー」は先ほど出てきた動詞「プーチュナー(puucnaa,尋ねる)」の丁寧な命令形です。

以上未来形のご紹介でした!時制はこれでほとんどコンプリートしたと思うので今後はそれを踏まえて一言会話表現に重点を当てていきたいなぁと思います!
今回も最後までお読みくださりありがとうございます!
今後ともよろしくお願いします!

松田琢哉
単語帳(27).jpg
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