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(5) 命令形

こんにちは。このメールは名刺交換させていただいた方にBCCにて送らせていただいています。

先日、同僚から「日本人は電話するときに、もしもし、って言ってるよな。あれは何なの?」と聞かれました。
何なの、と言われても、「Hello」みたいなもんだよ、と答えるしかないのですが
インド人同士の電話の会話で「ハロー」の他に「ボーロー」というのを聞いたことはありませんか?

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第5回ということで、今回は「命令形」についてご紹介させていただきます。

命令形は今までにちょこっと出てきていましたが、「ボールナー(boolnaa,話す)」を例にしての導入です。

・ボーリエーガー (話してください)booliegaa  語根(√)+ iegaa

・ボーリエー (話してください) boolie    語根(√)+ ie

・ボーロー (話してごらんよ)    booloo  語根(√)+ o

・ボールナー (話してよ)      boolnaa  動詞の原形

・ボール (話せよ) bool 語根のみ

※語根とはヒンディー語の動詞の最後に必ずつく「ナー」を抜いた形です。
 語根の名のとおり「√(ルート)」で表記する参考書などがあります。
 例)√ + iega

5個ありますが丁寧に言う場合は「ボーリエー, boollie」、同僚・部下に言うときは「ボーロー, boolo」がいいかと思います。
それで、電話をするときに電話を受けた側が「ボーロー、ボーロー(話して)」と言う訳です。

ヒンディー語は非常に語彙の多い言語です。日本語も相当多いですがヒンディー語も負けず劣らず多いです。
「話す」に関しても
「ボールナー,boolnaa」「カヘナー, kahanaa」「バート カルナー baat karnaa」「バターナー, bataanaa」
パッと思いつくので4つ出てきます。
ただ、最後の「バターナー」は「バート(会話) カルナー(する)」が縮まった形です。

何を言いたいのかというとですね、語彙が多いということはそれだけ活用の例外がでてくるということです。
日本の古典でも四段活用がありながら上一段、上二段、下一段、下二段、そして変格活用さん達。。。

前回ご紹介した万能の「カルナー(karnaa,する)」が代表です。
幸い違う活用があるといっても先の古典ほどの数ではないので大丈夫です。

・キージエーガー kiijieegaa

・キージエー kiijiee

・カロー karo

・カルナー karnaa

・カル kar

上2個の形が変わります。

それと頻出単語の「レーナー,leenaa(take)」、「デーナー, denaa(give)」です。

・リージエーガー/ ディージエーガー

・リージエー/ ディージエー

・ロー/ ドー

・レーナー/ デーナー

・レー/ デー

このような感じで、それぞれ上から2番目と3番目を覚えてもらったら命令形はほぼ完璧です。
否定形にする場合は動詞の前に「マット(mat)」もしくは「ナ(na)」をいれます。

例)
 アブ チンター ナ キージエー Ab cintaa na kiijiee 
 (今)(心配) 「もう大丈夫ですよ」「もう心配しなくていいですよ」
 
 イエ マット ボーロー     Yah mat boolo 
 (これ) 「このことは言わないでね」 「内緒だぞ」

さてさて、ヒンディー語の命令形についてのご紹介をさせていただきまして、その知識をふまえての表現紹介をさせていただこうと思います。

1)「スニエー(suniee)/ スノー(suno)」     「すみません」(声をかけるとき)
 
 「スヌナー(sununaa,聞く)」という動詞の命令形です。「私のことを聞いてください」的な意味です。
 相手の注意を引きつけるために使うので、話を始める前に「スノー」と言うのもありです。

2)「エーク カーム キージエー/ カロー」  Ek kaam kiijiee/ karo
「1つ頼みごとがあるんですけども。」「ちょっと頼まれてくれないかい」「こうするのはどうだい?」

 ヒンディー語の学生がつまずく関門の1つが、数字です。
 1~100までほとんど統一性がなく、日本語のように1~9を覚えてそこに「10の位」を組み合わせて、というものではなく英語の`eleven` `twelve`のような関連性の少ない「単語」が100個続くのです。
 参考URL: http://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E8%AA%9E/%E5%8D%98%E8%AA%9E%E3%83%BB%E7%86%9F%E8%AA%9E/%E6%95%B0

 ただ、ヒンディー語はインド・ヨーロッパ語族の仲間でヨーロッパの数字と似ている部分もあります。
 例えばスペイン語で2と3は‘dos‘ ‘tres‘ でヒンディー語では`do``teen` ドスとドー、トレスとティーン
 こういう言葉の広がり・共有ってのは夢があるなぁって思います。

 日本語にもヒンディー語が入ってきているのをご存知でしょうか。
 お世話になります。の「世話」意味も発音もほぼそのままです。ヒンディー語っぽく発音すると「セーワー(seva)」です。
 メトロのtokenの無人発行機にも「In Service」と並んで「セーワー メン(seewaa mem)」と表示されます。
 もうほんとにそのまま「セーワー」=Service で「メン」=in です。
 世話=セーワー(seva)=service serveは「お仕えする」という意味ですし、すごいですよね。
 あと、「奈落に落ちる」の「奈落」も「ナラク(narak)」で「地獄」という意味です。
 ちなみに「天国」は「スワルグ(swarg)」です。地獄だけ日本に来たんですね。。
 
 話がだいぶそれてしまいましたが、
 
 エーク カーム キージエー/ カロー は「1つの仕事をしてください」と逐語訳できます。
 
 なので、誰かに何か頼みごとをしたいときにはこのフレーズを口にしてから
 
 エーク copy カロー 「一枚コピーしてきて」
 パーニー レー ドー  Paanee lee do 「お水持ってきて」

 などなど英語でもヒンディー語でもまぜまぜでも大丈夫だと思うのでお試しください。

3)チャロー(calo) 「進んで」

 こみこみしたところでおじさんがよく言ってます。「はやく進めー!」のようなニュアンスですね。
 「チャルナー(calnaa,動く)」は物が動く様子を表す動詞で、ネットが繋がってない時には

・ネット ナヒーン チャルター へ (現在形) Net nahiim caltaa hai

 という風に表現できますし、お金に関しても「使えないよ!」は

・イエ ナヒーン チャルター へ! Yah nahiim caltaa hai

 のように使います。インドのお札はボロボロなのが多いですよね。穴が開いていたり切れていたら貨幣として使えないのでお金を払うときには入念にチェックされます。そこでこの台詞を言われることもありますし、そういったお札を渡されたときにも使える、使うべき台詞だと思います。

 そして、チャローですが、信号が変わったのに運転手さんが気づいていないときなどに言ってみたり、
 「スィーダー(siidhaa,まっすぐ)」と一緒に使って場所を言ってみたりもできます。
 
 ちなみにですが、「行く」には「チャルナー」ともう1つ「ジャーナー(jaanaa)」というのがあります。
 また別の機会にご紹介しようと思いますが「複合動詞」として何かの動詞の語根にくっついて「~しちゃいなよ」的なニュアンスをつけくわえることもあります。
 
 例)カー ジャーオー  khaa jaao (食べてしまいなさいよ)
   アー ジャーオー  aa jaao (来たらいいじゃないの)

 などなどです。
 それで「チャルナー」と「ジャーナー」には違いがあって「チャルナー」は「みんなで」という意味を含み、「ジャーナー」は「ひとり」でという意味を含みます。
 なので「チャロー!」は「みんなはやく動くんだ!俺も進めないじゃないか!」
 そして「ジャーオー!」は「俺のところに来るんじゃない!あっち行け!」
 というような意味になります。もし「ジャーオー!」と言いたいところで「チャロー!」と言うと、
 言われた側は「え?あなたも来るんですか?」というような感じになることでしょう。



今回も長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
分かりにくいところ等ございましたらいつでもお知らせください。
「命令形」ではありますがそれほど厳しいものでもなくどちらかというと「依頼形」と言えるかもしれません。
ばんばん使っていってください!
それでは失礼します

松田琢哉

単語帳(5).jpg

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