So-net無料ブログ作成

(44) 分詞の色々な用法

こんにちは!松田琢哉です!このメールは名刺交換をさせていただいた方へBCCにてお送りしています。

先日ものすごく感動した、というか感激したことがありました。メトロの駅からの帰り道で車道を渡るのですが信号も遠いので車がビュンビュン走り抜けていくんですね。それで、渡れないなぁ、と思っていたら若いお兄さんの運転する車が止まって「どうぞ」と手で合図して通してくれたんですね。わたくし非常に感激しました。この例えが適切であるかは分かりませんが、嫁入り先で不遇な結婚生活を過ごし悲嘆にくれる中、スーパーで夕飯の買い物をした帰り道に段差に気付かずつまづき転び、なんて自分は不幸なの、と思っていると近くを通りかかった紳士が転がるジャガイモ、にんじんを拾い上げ更には手をとって立ち上がらせてくれ、「足元にはお気をつけください、お嬢さん」と老いを感じさせない筋の通った声で優しく諭された時のような衝撃、感激に通ずるものでした。
道路横断の際に運転手さんに先に道を譲ってもらった、という単純なことではありますが今までに知らず知らずにできた心のトゲが一気に丸くなったような気がしました。自分でも大袈裟なものの言い方だとは思いますがそれ程心が動かされたということで。インドのドライバーの皆さんがもう少し譲り合いの精神を持ってくれたらと思いましたが、よくよく思い返せば牛が車道を歩いていて車はそれをよけていくんだから目立つように歩いているかぎり逆走してもひかれることもなく道も譲ってもらえるのかもしれませんね。邪魔そうに見えた牛さん達は身を挺してインド人ドライバー達に譲り合いの精神を教えているのかもしれません。僕の感動も牛さん達のお陰様だったんですね。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

「分詞」の色々な用法ということで、名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法のご紹介をさせていただきたいと思います。
ひとえに「分詞」と言っても二種類の分詞があります。
動詞の現在形と習慣過去(~していた)に使う「未完了分詞」と完了形(~した)に使う「完了分詞」の2つです。

未完了分詞の復習としてですが、
未完了分詞とは動詞の「○○ナー」の「ナー」を「ター」にして、その「ター」を主語に合わせて活用させて作るものです。
活用方法は主語が、

男性・単数のとき→ター   例)ラルカー (boy) →カルター (do)
男性・複数のとき→テー   例)ラルケー (boys) →カルテー (do)
女性・単数のとき→ティー   例)ラルキー (girl) →カルティー (do)
女性・複数のとき→ティーン  例)ラルキヤーン(girls) →カルティーン(do)

完了分詞は動詞の「○○ナー」の「ナー」を母音の「アー・エー・イー・イーン」を語根の最後の子音と結合させる活用方法です。
動詞「チャルナー(行く、機能する)」を活用させてみると

男性・単数→チャラー
男性・複数→チャレー
女性・単数→チャリー
女性・複数→チャリーン

とこのような感じになります。動詞の活用はどれも発音が似たり寄ったりなので覚えやすいのではないかなと思います。


それでですね、分詞の色々な用法のご紹介ということで
①分詞の名詞的用法
 未完了分詞は「~している人/モノ」、完了分詞は「~している人/モノ」など、名詞の意味になります。

 ・  ソーテー コー マット ジャガーオー  Soo tee koo mat jagaaoo
 (寝ている人)(を)(否定)(起こせ)  「寝ている人を起こすんじゃない」

 「ソーテー」は動詞「ソーナー(soonaa,眠る)」の未完了分詞の形ですね。後ろに「コー」が付いているので単数の「ソーター」が後置格化されて「ソーテー」となっています。
 「ジャガーナー(jagaanaa)」は「A+コー+ジャガーナー」で「Aを起こす」です。「起きる」は「ジャーグナー(jagnaa)」です。
 「マット(mat)」は命令形に用いられる否定辞です。

 ・マレー フオーン キー アーワーズ コーン スヌ サクター へ
  (死者達) (の) (声) (誰が)(聞く)(できる)
Maree huoon kii aawaaz kaun sun saktaa hai
  「死んだもの達の声を誰が聞けるというのか」

 「マラー ホーナー(maraa hoonaa)」で「死ぬ」という熟語です。それを「死んだもの」にしようとすると完了形に変えて「マラー フアー」となります。「ホーナー(~である、~が生じる)」は不規則動詞で完了形(男性・単数)が「フアー」なんですね。
 それで「死んだものの声」という1つの塊を考える際にですね、今のところ「マラー フアー」で「死んだもの」ができたので「の声」が残っております。
 「声(音も)」が「アーワーズ」で女性名詞です。なので「~の」を表す後置詞「カー」が女性形の「キー」となり、それにくっつく「マラー フアー」も女性形の後置格形になり、更に「死んだもの達」と複数形なので「マラー フアー」が女性・複数の後置格化というフルコンボになり「マレー フオーン」となっています。
 それでその後に以前ご紹介した疑問詞「コーン(誰?)」が続き、「スヌ サクター へ」。
 「スヌ」は動詞「スヌナー(~を聞く)」の語根でその後に可能を表す複合動詞の「サクナー」が現在形でくっついています。
 反語のような表現方法ですね。
 以上が名詞的用法となります。
 ただこれまた以前ご紹介しましたが「○○ネー ワーラー」でも「~している人」という意味になりますのでどちらでも使うことができます。
 長々と説明した後に言うのもあれですが「○○ネー ワーラー」の方が語感もいいですし分かりやすいと思います。

②分詞の形容詞的用法
 分詞を形容詞のように使って名詞を修飾させます。未完了分詞は「○○している(名詞)」、完了分詞は「○○した(名詞)」などの意味になります。

 ・ダルワーゼー バンド ホーテー サマエ、 darwaazee band hootee samae
  (扉)  (閉じる)(である)(時)  「扉が閉まるときに、」

 これはメトロの車内アナウンスで、駆け込み乗車を注意する言葉が続きます。
 自動詞・他動詞の回で「バンド ホーナー(閉まる)」「バンド カルナー(~を閉める)」をご紹介させていただきました。その「バンド ホーナー(閉まる)」です。
 これが未完了分詞の形で名詞を修飾しております。

 ここでの説明・例文等は「ヒンディー語独習コンテンツ」を参考に作らせてもらっておりそこに分かりやすい対比文が載せられていました。

 ・ウス ドゥーブテー ジャハーズ コー デーコー 「あの沈んでいく船を見よ」
Us ḍuubtee jahaaz koo deekhoo (沈んでいる最中の船)

 ・ウス ドゥーベー ジャハーズ コー デーコー   「あの沈没船を見よ」
Us ḍuubtee jahaaz koo deekhoo (沈んでしまった船)
 (あの)(沈む)  (船)  (を)(見ろ)

 動詞「デークナー(deekhnaa,見る)」は「A+コー+デークナー」で「Aを見る」という形を取り、今回はそのAの部分が前半3単語なので後置詞「コー(~を)」の影響を受けてその3単語が後置格化しております。
 「ウス」は「ヴォ(彼・彼女・それ)」の後置格形です。「ジャハーズ」は「ハワーイー ジャハーズ(hawaaii jahaaz)」で「飛行機」と言ったりします。「ハワーイー」は「風、空気」という意味です。
 それで上記の文の違いは上が未完了分詞「ドゥーブテー」が使われていて「沈んでいる」という進行形である一方で下の文では完了分詞「ドゥーベー」が使われていて「既に沈んだ」という完了を表したものになっています。
 まとめると、未完了分詞なら「完了に向かって進行中」、完了分詞なら「完了しました」というニュアンスを持つということです。
 
③分詞の副詞的用法
 分詞を副詞のように使って、動詞または文全体を修飾します。未完了分詞は「~しながら」完了分詞は「~した状態で」などの意味になります。
 使い方は分詞と、動詞「ホーナー(~である)」の完了形「フアー」の語尾を両方とも「エー」の音にしてくっつけて作ります。

・エーク クッター ドールテー フエー イダル アーヤー
 (1) (犬)  (走りながら) (こちらへ)(来た)
eek kuttaa dauṛtee huee idhar aayaa
 「犬が一匹走りながらこっちに来た。」
 
数字は前回ご紹介させていただいたので大丈夫かと思います。「クッター(kuttaa,犬)」が出てきたので「ビッリー(billii,猫)」もセットで覚えていただけたらと思います。「イー」の音で終わる名詞は女性名詞が多く、そのため「ビッリー」も「雌猫」という意味合いを含みますが一般的に猫は「ビッリー」と言います。「雄猫」は「ビッラー」です。
 インドで野良猫を見たのはほんの数えるほどなのですが地域的なものなのでしょうか。
 「ドールナー(dauṛnaa)」で「走る」で、未完了分詞の「ドールター」を少し変えて「ドールテー」にして「フエー」をくっつけます。こう形を変えるのはおそらく後置格形は副詞的意味を持つ、というのが関連しているのだと思います。「走る」と言えば「バーグナー(bhaagnaa)」という動詞もあります。こちらは「逃げる」という意味も含んでおり、両方の意味を含むことからインドの映画で「バーグ ミルカ バーグ」という陸上選手をモチーフにしたものもあります。「走れミルカ」と「逃げろミルカ」がかかっています。
 「イダル(idhar,こっち)」「ウダル(udhar,あっち)」「キダル(kidhar,どっち)」のセットですね。「アーヤー」は動詞「アーナー(来る)」の男性・単数の完了形です。

・アープ コー バーラット アーエー フエー キトネー サール フエー ヘン
(あなたに) (インド) (来た状態で)(どれだけの)(年)(生じた)
Aap koo bhaarar aaee huee kitnee saal huee hain
 「インドに来て何年になりますか」

 動詞「アーナー(aanaa,来る)」の完了形「アーヤー」の形を少し変えて「アーエー」にして「フエー」をくっつけます。これで「インドに来た状態で」が完成します。最初の「アープ コー」は後半部の「キトネー サール フエー ヘン」に関連するもので、「キトネー サール」が主語「フエー ヘン」が述語で「あなた」が登場する場所がないので「アープ コー」として「あなた」が登場しています。2回目の「フエー」は動詞「ホーナー(生じる)」の複数の完了形としての「フエー」で1回目登場のものとは違うものとなります。


以上、今回は文法を中心としたものでした。
使用頻度はもしかするとそれほど高いものではないかもしれませんが何かの際に役立ちますよう頭の片隅に入れておいていただけたらと思います。
それでは最後までお読みくださりありがとうございます!

松田琢哉

単語帳(44).jpg
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。